既に皆様もご存じだとは思いますが、
IBM Notes/Domino V10で盛り込まれる新機能が発表されています。

その中の一つに64GBの制限⇒256GBまで拡張があります。

Remove the 64GB limit on NSFs and remove folder limits – folders will be able to hold millions of documents and NSF can be 256GB in size.

こちらについて、XPages.jpプロジェクト内で検証を行いました。

検証環境

  • Windows Server 2012 R2
  • HDD容量100GB
  • IBM Domino V10 Beta2

1)ODS43で検証

65,536MB)の限界まで文書を追加し、どのような警告が出るのか確認しました。

上記のイメージのとおり、64GBまでは正常に文書が作成できています。

また、制限を超えて保存をすると、以下イメージのように警告が出て保存することが出来ませんでした。

2)ODS52で検証

Dominoサーバーのnotes.ini

CREATE_R9_DATABASES=1

を設定すると、ODS52DBを作成することができるようになります。

こちらもODS43の時と同じように64GBの制限まで文書を作成しました。

先ほどのODS43同様、制限を超えて保存をすると以下のように警告が出て保存することが出来ませんでした。

3)ODS53で検証

サーバーのnotes.ini

CREATE_R10_DATABASES=1

を設定すると、ODSが53のDBを作成することができるようになります。

ODS43、ODS52と同様に限界まで文書を追加していきました。
以下のイメージを見ていただくとわかると思いますが、74GBまでDBサイズが大きくなっています。

64GBの制限は既に超えていますが、さらに新規文書を1つ追加してみます。

ここではデータが大きくなるようにテキスト文字ではなく画像を添付します。

先ほどは保存をしようとしたときに警告が表示されましたが、

今回は「保存しますか?」と表示されましたので「はい」を選択しました。

1文書追加され、問題なく保存できました。

このように大きなDBも問題なく使用できることがわかりました。

運用面の注意点としては、OSHDDの空き容量になります。

気が付いたらHDDの容量が足りない!とならないように構築することが必要になってきます。

昔からIBM Notesを使い続けて大量のデータを持っている企業にはとてもうれしい機能です。

64GBの軽減のためにDBを分けたりしていた運用も見直せるのではないかと思います。

他にも多数の新機能が用意されていますので、是非、V10にバージョンアップしましょう!

以上