前回に引き続き、IBM Domino Mobile Apps の検証結果の報告です。
今回は、IBM Mobile Apps のセキュリティ&メール編として、前半は ACL や読者名フィールドなどについて、後半はメールについて検証してみました。
検証環境
	- IBM Domino Mobile Apps 1.0.0
- サーバー:Domino 9.0.1 FP10
- 端末:iPad Pro 10.5インチ
 
 
3. セキュリティ
	
		
			| 確認項目 | 結果 | 
		
			| 3-1. IDファイル | 〇 | 
		
			| 3-2. ACL | 〇 | 
		
			| 3-3. 読者名フィールド | 〇 | 
		
			| 3-4. ECL(操作制御リスト) | 〇 | 
		
			| 3-5. パスワードの変更 | 〇 | 
	
 
3-1. ID ファイル → 〇
ID ボールトが設定済みの環境では、サーバーアクセス時に ID ファイルが取得されます。
また、iTunes 経由で ID ファイルを取り込むこともできます。
 
3-2. ACL → 〇
標準テンプレートのディスカッションで確認しました。
作成者権限だけでなく、文書の作成や削除のオプションも有効に働きました。
 
3-3. 読者フィールド → 〇
標準テンプレートのディスカッションで確認しました。
仕様として、非公開にした文書には、読者名フィールドに作成者のユーザーが設定されて、本人のみ閲覧できるようになります。iPad でも、他のユーザーでは非表示になりました。
 
3-4. ECL(操作制御リスト) → 〇
クライアント上で実行されるアクティブコンテンツのアクションを制御する ECL も動作しました。
設計の署名者がアクションの実行を許可されていない場合、実行許可の確認のダイアログが表示されました。

 
3-5. パスワードの変更 → 〇
メニュー「パスワードの変更」からパスワードを変更できました。


 
 
4. メール
	
		
			| 確認項目 | 結果 | 
		
			| 4-1. メールを開く | × | 
		
			| 4-2. 埋め込みビューでメール(受信ボックス、カレンダー、タスク、フォローアップ)を指定 | × | 
	
 
4-1. メールを開く → ×
メールは非サポートです。
@Command([FileOpenDatabase])で開こうとすると、サポート対象外とメッセージが表示されて、開けません。

 
Verse アプリがインストールされている環境で以下の操作の場合、Verse アプリが起動しました。
	- アプリケーションリンク(データベースリンク)をタップする。
- メニュー「アプリケーションを開く」から開こうとする。

 
@Command([FileOpenDatabase]) でも Verse アプリが起動できればと思いました。
 
4-2. 埋め込みビューでメール(受信ボックス、カレンダー、タスク、フォローアップ)を指定 → ×
埋め込みビューでメールを指定するとメッセージが表示されて、タップしても開くことはできませんでした。

 
 
まとめ
今回は、IBM Domino Mobile Apps のセキュリティとメールの検証結果についてご紹介しました。
次回は、複製(レプリカ)機能についての予定です。