前回の記事(IBM Verse Extensibilityの機能紹介)では、IBM Verse Extensibilityの機能について触れたので、今回は実際にアプリケーションを作成した後に、どのように利用できるようにするのか、その方法について説明します。
1.クラウド版とオンプレミス版の違いについて
IBM Verseはクラウド版とオンプレミス版の二種類がリリースされています。双方とも applicaion.json を用意するところは同じです。application.json を配置する手順はそれぞれ若干異なるので、個別に説明していきます。
クラウド版には、application.json を直接作成せずに登録画面からパラメータを設定する方法もあります。(実際には、裏で application.json が作成されています)こちらの方法は、以下のブログを参考にしてください。
IBM Verse で Live Text を設定する(IBM Verse Extensibility)
2.application.jsonを作成する
application.jsonをテキストエディタなどで作成します。
aplication.jsonのフォーマットは決まっていて、サンプルがこちらのサイト(https://ibmverse.github.io/verse-developer/tutorials/)にあるので、それを参考にしてください。
基本の構成は以下の通りです。
{
"name": "アプリケーションの名前",
"title": "アプリケーションの名前",
"id": " アプリケーションのユニークな ID *1",
"description": "アプリケーションの説明",
"extensions" : [
{
*2 拡張ポイントごとの詳細設定
}
]
}
|
*1 クラウドでは自動で割り振られるのでメンバー id は不要です。
*2 application.json内に日本語を記述する場合、Unicodeエンコードした形で記述する必要があります。
3.application.jsonを配置する
(1)クラウド版
クラウドの場合、「組織の管理」画面から配置します。
メニューの「機能拡張」を開き、ボタン「追加」をクリックします。
「拡張機能を JSON ファイルからアップロード」を選択して、ボタン「ファイルを選択」から applications.json をインポートします。
(2)オンプレミス版
オンプレミスの場合、application.jsonはDominoサーバー内に配置する必要があります。
デフォルトでは、[DominoサーバーのDataディレクトリ]\VOPディレクトリ配下に配置する必要がありますが、Dominoサーバーのnotes.iniに
VOP_EXTENSIBILITY_APPLICATIONS_JSON_FILEPATH=xxxx\application.json
※"xxxx"は、「任意のディレクトリパス」を記述することでそのディレクトリにファイルを配置することが可能になります。
当然のことながら、application.jsonファイルはDominoサーバー上に一つしか配置できませんので注意してください。
これでアプリケーションがIBM Verseから実行できるようになります。
以上