IBM Verseには「IBM Verse Extensibility」というIBM Verseを拡張したり、他のWebアプリケーションと連携したりするための拡張機能ポイントが用意されています。
本記事公開(2018年2月)時点で利用できるものとしては以下のものがあります。
No.
拡張ポイント名称
概要
1
com.ibm.appreg.ext.simpleLink
ビジネスカードにリンクを追加します。リンク先は固定です。
2
com.ibm.appreg.ext.templatedLink
リンクが追加されるのは、simpleLink と同じです。違いは、URL クエリパラメータとしてメールアドレスなどの情報を付加できるところです。ユーザーに関連したページを開きたい時に使います。
3
com.ibm.verse.ext.widget
IBM Verseと別アプリを関連付けることができます。
4
com.ibm.verse.ext.namePicker
メールの宛先をセットするための画面を開くことができます。独自の宛先選択ダイアログを作成するときに使います。
5
com.ibm.verse.ext.beforeOnSend
メールの送信前に処理を行うことができます。
宛先の確認や添付ファイルの有無の確認などが行えるなど、誤送信防止機能を作成するときに使います。
6
com.ibm.verse.ext.liveText
メールの文章から単語を判定(正規表現)してアンダーラインを引き、様々なアクションを実行可能にします。
例えば、注文番号に注文詳細画面を開くためのリンクを追加するときに使います。
各機能の詳細については、IBM Champion for ICS の吉田氏と御代氏が個人のブログで紹介していただいているので、そちらを参照してください。
IBM Verse で Simple Link を設定する(IBM Verse Extensibility)
IBM Verse 機能拡張を使って、ビジネスカードからユーザーの OnTime カレンダーを開く
IBM Verse ExtensibilityとOnTimeを連携させてみよう!
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IBM Verse Extensibilityを使ってみよう!
IBM Verse からのメール送信前に確認画面を表示する
IBM Verse で Live Text を設定する(IBM Verse Extensibility)
IBM verseの拡張機能ポイントには公式ドキュメントが公開されています。英語ではありますが、細かく説明されているので、是非読んでみてください。
IBM Verse Developers
また、GitHubのサイトにはこれらの拡張機能ポイントのサンプルアプリケーションが公開されています。こちらを利用すれば、IBM Verse Extensibilityがどういったものなのかをより詳しく理解できるようになると思います。
こちらも併せて読むことをお勧めします。
IBM Verse Developers Sample Applications