2017年3月7日に IBM Notes/Domino 9.0.1 Feature Pack 8 (FP8) がリリースされました。

今回の FP8 から名称が変更されて Feature Pack 8 と名称が変更されました。

(FP7 までは Fix Pack と呼ばれていました)

これは、新しい機能をメジャーバージョンアップまで待つことなく、素早く適時提供していく意思表示です。

 

新たに追加された @関数

FP8 では、3つの @関数が追加されています。

 

@AddedToThisFile

現在のデータベース(NSF ファイル)で文章が作成された日時を返します。

 

@ModifiedInThisFile

現在のデータベース(NSF ファイル)で文章が最後に変更された日時を返します。

 

説明だけだとわかりづらいですが、ノーツクライアントで見た場合、

文章のプロパティ(下図)の①「追加日」とその下の②「更新日」に該当します。

 

これらの値は、そのデータベース(NSF ファイル)に文書が追加・更新された日時を表します。

例えば、別のサーバーのレプリカデータベースで文書が作成・更新されて複製された場合、複製が反映された日時になります。

 

@IsBrowserDoc

MIME 形式(メール)の文書を開いた際に、ブラウザコントロールを使用して開かれているかを Boolean 値で返します。

資料では、一般的に非表示式で利用するとあります。

実際に、9.0.1 FP8 メールテンプレートのフォーム(Memo、Reply、Reply With History)の非表示式で使用されています。(下図の赤枠箇所)

 

機能が追加された @関数

@Version にパラメータが指定できるようになりました。

パラメータに @Version(1)  と指定すると、Feature Pack 8 移行は、Feature Pack の番号(文字列)を返します。(FP8 の場合、"8")

ちなみに、FP7 より以前では、一律で "0"  を返すので注意が必要です。

 

FP7 以前のデザイナーで表示した場合

ちなみに、FP8 のデザイナーで新しい関数を使用して作成したデータベースを FP7 以前のデザイナーで表示した場合、「@?()」と表示されます。

 

資料

上記以外にも様々な機能が変更・追加されています。

詳しくは以下のサイトで確認できます。

What's new in IBM Domino Designer 9.0.1 Social Edition Feature Pack 8?